ステレオミックス問題総合対策情報

玄人志向製品の録音操作(Vista/7編)

新しいドライバーの操作と注意点

2009年以降に発表されたドライバーの新仕様
 玄人志向製のサウンドカードは主に台湾のC-Media社が開発するサウンドチップを搭載していますが2009年にサウンドドライバーの大きな仕様変更があり、ステレオミックスによる内部再生音+マイク音声同時入力のサウンドコントロール方法が一般的な他のオーディオデバイスと異なるようになりました。

 ここでは、2010年4月時点で製品に同梱されているCDのドライバー(Windows7の場合は玄人志向公式サイトからダウンロードできるドライバー)を適用した玄人志向製C-Meida系サウンドカードで、ステレオミックスによるパソコン内部再生音+マイク音声の同時入力/録音のサウンドコントロール方法と注意点について解説します。

対象外製品について
 このページの対象となるのはC-Mediaサウンドチップを搭載したPCI接続のサウンドカードだけです。AREA製『響音DIGI Plus SD-U1SOUND-T5』のように同じC-MediaでもUSB接続用のサウンドチップを搭載した製品は従来と同じコントロール方法となります。

内部再生音+マイク音声同時入力のサウンドコントロール方法

専用コントロールを開きましょう
 ここでは専用のコントロール「PCI 3D Auido Configuration」のミキサー画面でのサウンドコントロール方法を解説します。タスクバーから起動してください。


サウンドコントロール4つの特徴
従来のサウンドコントロールとの違いは次の4つです。

1.再生側の調整が録音音量に一切影響を与えなくなった
2.ステレオミックスを選択するだけで「内部再生音+マイク+ライン入力+SPDIFを除くその他」が全て録音される状態になった。
3.マイクやライン入力などの入力音量は録音側のスライダーで調整するようになった。
4.パソコン内部再生音(音楽やゲーム音など)が、アプリケーションの音量スライダーでしか調整できなくなった。

音楽+マイク音声を録音/配信するとした場合の操作例は次のとおりです
 まずはステレオミックスを選択します。それだけで音楽+マイク音声が同時に入力されるようになりますがマイクと音楽の音量バランスを調整する必要があります。

 マイク入力音量に比べて音楽音量が大きかったので音楽音量を下げることにしました。「PCI 3D Auido Configuration」のミキサー画面で再生側を調整しても録音音量には反映されませんので、音楽を再生しているアプリケーションの音量スライダーを下げて音楽音量を下げました。それでもマイク音量が少し小さかったのでマイク音量を上げることにしました。録音側のマイクのスライダーを上げました。

 次に、ノイズが気になったので、必要の無いライン入力の音をカットしたいと思いましたが、やはり再生側を調整しても意味はありませんので、ライン入力の録音スライダーを最小まで下げました。

 自分のマイク音声がどのように入力されているかを確かめたいと思いました。再生側のマイクミュートを解除すると自分のマイク音声が耳に聞こえました。また、耳に聞こえる音楽音量を小さくしたいが、入力音量は変化させたくないと思ったので、再生のスピーカーを下げました。

完全に入力をカットできないマイクやライン入力

 従来の方法であれば、ステレオミックス選択状態で再生側のミュートをONにすればその項目からの音声入力を完全にカットすることができました。

 しかし、新しい仕様ではステレオミックスを選択しただけで「内部再生音+マイク+ライン入力+SPDIFを除くその他」が全て録音される状態になり、入力音量は録音側のスライダーで調整しますから、カットしたい項目のスライダーは最小にまで下げておく必要があります。

 不要な項目からの音声はノイズ防止のためにもできるだけ音声をカットしておくべきですが、しかし、最小に下げてもごくわずかに音声が入力されてしまう問題があります。特にマイクブーストをONにしたマイク入力音声は完全にカットできないのです。

Windows画面の調整も同じ
 Windowsから開く再生・録音デバイスで操作する場合も基本は変わりません。

 「PCI 3D Auido Configuration」のミキサー画面と連動して動くものであり、スピーカーの[レベルタブ]にある項目を調整しても録音音量に一切影響を与えません。

 耳に聞こえるパソコン内部再生音やマイク入力音量の調整としては機能しますが、ただそれだけです。

 メリットとしては、大半のオーディオデバイスのようにステレオミックスによる内部再生音+マイク音声同時入力の際に自分のマイク音声を耳で聞かなくても済むという事になります。

個別の入力音量を調整する場合
 Windowsから開く画面でマイクやライン入力の音量を操作する場合にも、それぞれのプロパティ画面から[レベルタブ]を開き、そこにあるスライダーを調整する必要があります。

 またスライダーの横にあるのは録音ミュートボタンで、通常はミュートONにすると録音音量は0になるのですがこの録音ミュートボタンが機能しません。ミュートONにしてもスライダーに準じた音声が入力されてしまいます。

 マイク音声をカットする場合には[カスタム]からマイクブーストをOFFにして、されに[レベル]でスライダーを最小にするか、ON/OFFスイッチ付のマイクを使用する必要がある点に注意してください。

問題発生の可能性と新ドライバーの評価
使用環境によっては要注意
 マイク入力音声のカットは、例えばネット生配信などでありがちな「家族から急に呼ばれた」「親の声が配信に乗りそうになった」「電話がかかってきた」といった予期せぬ事態への対処に重要な機能ですが「PCI 3D Auido Configuration」は動作が鈍く、録音デバイス画面から調整する場合も[プロパティ]→[レベルタブ]まで開く必要があるため機敏に対応できない危険性があります。

 新仕様のドライバーの安定性は、旧ドライバーに比べて飛躍的に向上しています。C-Mediaサウンドチップを搭載した玄人志向製サウンドカードはWindows Vista/7に手ごろな価格でステレオミックス機能を追加できる製品としては素晴らしいものですが、安定性と引き換えに上記のような問題点も抱えるようになりました。

 ただし、Windows Vista/7で専用サウンドコントロールの動作が重いのは、ほとんど全てのメーカーに共通している問題でありC-Mediaの「PCI 3D Auido Configuration」の性能が特別に悪いというわけではありません。ですが、従来のサウンドコントロール方法であればミュートONで済むマイク入力音量のカットが、スライダーを最小まで下げる動作を必要(※)としますので、そのリスクは認識しておくべきでしょう。

 ※一応ですが補足しますと、Windows Vista/7では音声を入力・録音するアプリケーションの動作中に録音デバイスの[既定のデバイス]を変更しても反映されませんので、マイク入力音量を一瞬でカットするためにステレオミックスからライン入力に選択を変更するといった動作には意味がありません。


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このページは2010年05月23日に更新されました
Windows Vista/7編 もくじ
  1. Vista/7編 はじめに
  2. ステレオミックス問題の概要とWindows 7の「聴く」機能について
  3. 隠れているサウンドコントロール項目を表示させる
  4. デバイスドライバをアップデートす
  5. デスクトップパソコンにサウンドカードを追加する
  6. ノートパソコンにUSBオーディオデバイスを追加する
  7. オーディオインターフェイスの活用について

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