超図解!スカイプ多人数放送をする方法
Windows XP編
オーディオインターフェイス「UA4-FX」の活用具体例
この方法の要点と特徴
ここで解説するのは、ネット配信での使用率が高いオーディオインターフェイスRoland(EDIROL)製UA-4FXを使用したステレオミックス・トークバック完全回避の接続例と設定・音量調整方法です。
まず、オーディオインターフェイスには一般的なオーディオデバイスのようなステレオミックス機能は存在しません。オーディオインターフェイスは基本的に「外部機器からの音声をパソコンに入力するためもの」であって、ステレオミックス機能のように内部再生音をミックスするのではなく、外部機材からの入力音声をミックスするものです。
ここでは、オーディオインターフェイスにスカイプ音声を入力する『外部機材』にパソコン初期装備のオンボード・オーディオデバイスを活用することとします。ここでは一台のパソコンでの接続例を紹介していますが、二台のパソコンを使用する場合で考えても全く同じです。
使用するパソコンの機能・機材
UA-4FX(放送用デバイス)
UA-4FXには放送用のマイクとヘッドホン(ヘッドセット)を接続しましょう。マイクはもちろん
キャノンコネクタで接続しても構いません。
スカイプ用デバイス(再生用デバイス)
ここでは、同じパソコンのオンボード・オーディオデバイスをスカイプ用デバイスとして使用します。スカイプ用のマイクを接続してください。また、「再生用デバイス」としている点に注意しておいてください。
マイク
マイクは、UA-4FXとスカイプ用で二本必要です。※画像にはデスクトップパソコンを使用していますが、接続と設定の基本はノートでも全く同じです。
機材接続の具体例とポイント
UA-4FXのINPUT端子と変換ケーブル
スカイプ用デバイスからの通話相手の音声は、UA-4FXのINPUT端子にオーディオケーブルを使って入力しますが、UA-4FXのINPUT端子はRCA端子になっています。
通常のオンボード・オーディオデバイスのスピーカー出力端子には3.5mmステレオミニプラグになっているので、3.5mmステレオミニ→RCAへの変換ケーブルを使用しましょう。
※家電製品店などでケーブルを購入する場合には『抵抗入り』ではないタイプを購入してください。
上の状態から、スカイプ用デバイスのスピーカー出力端子と、UA-4FXのINPUT端子をオーディオケーブルで接続し、スカイプ通話相手の音声をUA-4FXに渡します。
これで、UA-4FXには自分のマイク音声とスカイプ通話相手の音声の両方が、外部から接続されて入力されていることになります。
次は、それぞれのデバイスの設定を行ないます。
※繰り返しになりますが、UA-4FXをノートパソコンや、別のパソコンに接続していると考えても、この接続方法は全く同じです。
既定のデバイスとスカイプの設定方法
設定方法
UA-4FXとスカイプ用デバイスを使用し、オーディオケーブルで音声を受け渡す場合の[既定のデバイス]とスカイプの設定は左のようになります。
ここで注意すべきは、再生の[既定のデバイス]をスカイプ用デバイスにしている事です。
オーディオインターフェイスにはステレオミックス機能は無く、基本はあくまで「外部機器からの音声をパソコンに入力するためもの」ですので、パソコン内部再生音(BGMやゲーム音)も外部から入力する形にしなければなりません。
ここでもし、UA-4FXを再生の[既定のデバイス]にすると、UA-4FXのOUTPUT端子やヘッドホン端子からパソコン内部再生音が出力され、自分の耳には正常に音声が聞こえますが、その音声は放送に乗ることはありません。
そこで、音の再生は別のデバイスにして、そのデバイスの出力をUA-4FXに入れる必要があるのです。
※再生用デバイスをさらに別のオーディオデバイスにしたり、別の外部機器から音声を入力したいと考える方も居るでしょう。
しかし、INPUT端子は1つしかありませんので、様々な出力をUA-4FXに入力するには外部ミキサーが必要になります。それについては『ミキサーなどと組み合わせる実験的具体例
』のページを御覧ください。
スカイプ用デバイスについて
ここで、スカイプ用デバイスに要求されるのは『スカイプで正常な通話ができること。』だけです。ただ1つだけ推奨するのは、[スピーカー設定を自動調節]のチェックを外すことです。チェックを入れていると、自動的に通話相手の音量が調整されてしまうので、音量バランスが崩れてしまう可能性があります。
スカイプ用デバイスから入力される音声は、通話相手に届く自分のマイク音声であり、放送に乗る音声とは関係ありませんので『マイク設定を自動調整』はチェックONでも構いません。
また、スカイプ用デバイスを再生の[既定のデバイス]に設定していれば、そのパソコンで再生される音声は全てスカイプ用デバイスで再生され、オーディオケーブルでUA-4FXに渡されます。
音量調整方法とその他の注意点
放送に乗る音量は、主にUA-4FXの本体ツマミで調整します。
GUTAR/MICのツマミで自分のマイク音量を調整できます。本体のスイッチをMICにするのを忘れないようにしてください。
INPUTのツマミはスカイプ用デバイス(再生用デバイス)から入力されるスカイプ通話相手のマイク音や、BGM/ゲーム音の調整になります。
ここで、BGMなどを同時に流す場合には、スカイプ通話相手のマイク音量とBGMのバランス調整もする必要があります。BGMを再生しているソフトの音量スライダーを小さ目にするなどしましょう。
音量バランス調整のポイント
ヘッドホンなどから耳に聞こえる音量は、そのまま放送に乗る音量バランスになりますので、聞きながら調整すれば簡単です。
また、UA-4FX本体のレベルメーターよりは、ソフトウェアのレベルメーターを使用する方が良いでしょう。
本体スイッチとエフェクトについて
本体スイッチは左のようにしておくことを推奨します。特に、背面の[INPUT MONITOR]は、ONにしておかなければスカイプ通話相手の声が聞こえませんので注意してください。
ループバックについて
[REC SOURCE]はUA-4FXでの音声入力方法を選択するスイッチですが、[LOOP-BACK]はUA-4FXで再生する音楽などをそのまま取り込む設定です。
その意味では[LOOP-BACK]は内部再生音を取り込む機能ではありますが、INPUT端子からの音声やマイク入力を取り込むことはできません。ステレオミックスとは全く異なる機能だという点にご注意ください。
本体エフェクトについて
本体操作で入力音声に様々なエフェクト(効果)をかけることができますが、人間の声に対して有効に活用できるエフェクトは[リバーブ]ぐらいなもので、それほど活用されることはないでしょう。
複数マイク使用は不可能
UA-4FXには、形状の異なる3つのマイク入力端子(ギター入力端子)がありますが、それらを同時に使用して音声入力することはできません。
フル活用には外部機器の充実が必要
UA-4FXは音楽録音(いわゆる宅録)の機材として広く活用され、主にギターやMIDIキーボードなどの楽器と組み合わせて使用されることの多いオーディオインターフェイスですが、ネット配信においては、ギター+マイク+パソコン再生音(BGMやスカイプ通話音声)といった形で音声を入力したい場合もあるでしょう。
しかし、複数のマイク/ギター入力端子を同時使用することは不可能であることに加え、UA-4FXの本体エフェクトは入力される全ての音声にエフェクトをかけてしまいます。よって例えば、ギターをUA-4FX本体に接続し、マイク音声はINPUT端子から入力しているような状態で、ギターだけにエフェクトをかけようとしてもそれは不可能なのです。
ギターに狙い通りのエフェクトを掛け、ギター+マイクにするためには、マイクはマイク入力端子に接続し、ギターは外部機器としてのエフェクターを経由させた上でINPUT端子から入力する必要があります。さらにスカイプ通話音声を取り込もうとする場合には、INPUT端子は1つだけなので、外部機器としてのミキサーなどと組み合わせる必要があります。
少なくとも、スカイプ多人数放送の実現だけが目的である場合、初心者の方はUA-4FXを導入するべきではありません。すでにそれなりの音楽機材を所有し、楽器演奏なども含めた幅広い使い方を目的とする中〜上級者向けの機材なのです。
拡張的な設定・接続方法の具体例を『ミキサーなどと組み合わせる実験的具体例』のページに掲載していますので参考にご覧ください。
(Amazon)この方法での推奨機材・推奨マイクなど